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2006年08月29日

介護職の国際化。期待することと変わらなければいけないこと。

新聞の求人欄で、介護職の募集を見ない日がない。

介護界が人手不足なのは、純粋に人口比率の問題もあるし、
職場環境、給与、待遇、条件などが悪いということもあるのだろう。


そこで、最近よく、外国から介護の人材を受け入れる
ということが言われている。

内閣では、7月終わりごろに、介護福祉士社会福祉士
資格を持っていることも、在留資格に含めるという方針が明らかにされた。

フィリピンとの間では、すでにFTA協定で
介護福祉士の受け入れは決定しているそう。


私たち日本人は、外国人に拒否反応を示してしまうことが多い。
特に、介護されるなんてことになったら、今の世代の
じっちゃん・ばっちゃんは、腰を抜かしてしまうかもしれない(笑)


しかし、悪いことばかりではないと思う。

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posted by ようちゃん at 18:37 | Comment(5) | TrackBack(3) | 介護の問題

2006年08月27日

老人性うつ病と認知症。高齢期を迎えたときにどう生きるか。

老人性うつ病というのがあるそうだ。

症状は「何もしたくない」、「何もわからない」(判断力の低下)、
食欲不振、不眠など。これらがずっと続く。

うつ病はよく聞くけど、老人性は…

しかし実際にうつ病は高齢になるごとに増え、
患者の約4分の1は60歳以上の老年者だそう。


よく考えれば、高齢者がうつ病になる条件は
そろっているといっていいかもしれない。

身体的な衰え、慢性の身体疾患、肉親との死別、
社会的立場の変化など、
高齢者の場合は、何らかの「喪失感」がストレスを招き、
うつ病になってしまうことが多いそうだ。

また、体が弱ると外出をしなくなる。
そこでまた鬱々と過ごしてしまうといった悪循環にもなりやすい。

元気な世代にとっては、普通のおじいちゃん・おばあちゃんに見えても、
本人にすると、人生の終盤にさしかかり、肉体的にも精神的にも
不安感や焦燥感など、深刻な問題を抱える時期なのかもしれない。


そして実は、認知症についで高齢者に多い心の病気だったりする。
しかも、認知症との区別がつきにくい病気である。

認知症との違いは、老人性うつ病の場合、
人を責めずに自分を責めるなどの違いがあるそうだ。

うつ病がアルツハイマー病の症状の進行を早めるとの
研究報告もなされており、脳にストレスが加わることは、
認知症にもよくないようだ。


老老介護といわれる介護の現場では、
老人性うつ病になったのが、介護者自身ということも少なくない。
介護者への支援が必要だ。



posted by ようちゃん at 18:49 | Comment(4) | TrackBack(1) | 疾病

2006年08月25日

認知症による感情の起伏。しゃんとしたばあちゃん、機嫌の悪いばあちゃん、無表情なばあちゃん。

ばあちゃんは、認知症になってから、
考え込むような表情が多くなった。

時に何を考えているのか分からない無表情になったり、
自宅で介護している時は、こちらが慣れない食事の準備
に四苦八苦しているのに、理不尽な怒りをぶつけられたこともあった。


認知症になると、感情の起伏が激しくなるようだ。

自分で認知症だと認識せずに話している時は
とっても上機嫌だけれど、ふと頭がつながった瞬間に、
自分の環境を認識した瞬間に、
やり場のない感情があふれてくるのだと思う。

認知症になる前はしっかりしていて、自分に厳しかった人ほど。


徐々にばあちゃんは、あまり元気でない老人しかいない病院の部屋で、
あまり感情を表さないことが多くなった。

それでも、私は、ばあちゃんが突拍子もないおもしろいこと
を言うのがうれしくて、それでほっとしていたものだ。

けれど誰だって、機嫌が悪い老人の相手なんかしたくない。
私も、考えてみれば、無意識のうちに、
「今日はばあちゃんの機嫌が悪くありませんように」
と病院への途中で祈っていた。

本人の認知症に対する不安・あせりは分かっていても、
実際受け止めてあげるのは、難しいものだ。



posted by ようちゃん at 18:54 | Comment(4) | TrackBack(0) | 認知症

2006年08月23日

高齢者虐待

特養入所者に対する性的暴言を、
家族が仕掛けたテープに録音され、事件が発覚する
といったニュースがあった。

家族を預けていた側として、非常に許しがたい、
なんとも悲しい事件だ。


高齢者虐待防止法というのがある。
平成18年4月から始まったこの法律には、
虐待行為に「罰則規定」がない。
そのため、この虐待を行った職員の処分は大変軽いものだった。


高齢者虐待防止法は、介護の現場での虐待を
早期に発見し、解決するために作られたもの。

ここでいう、虐待とは家庭での養護者・施設の職員などによる
次の種類の虐待をいう。

@身体的虐待…体に直接行う暴力行為
A心理的虐待…心理的外傷を与える暴言
B性的虐待…わいせつな行為
C経済的虐待…高齢者から不当に財産上の利益を得る、
       本人の了解なく財産を処分するなど

重大な虐待を発見した人には、通報義務があるが、
上記の事件のように、言葉での暴力は証拠がつかみにくく、
また、どこまでが虐待なのか?
といった問題もある。

そして、家族で介護している場合、

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posted by ようちゃん at 20:45 | Comment(4) | TrackBack(1) | 介護の問題

2006年08月21日

嚥下能力の低下

介護やお見舞いに行って、
食事の介助をすることがあった。

今思うと怖いのだが、
高齢者の場合、誤嚥性肺炎というのがあるそうだ。

年をとると、唾液の分泌量が減り、
うまく食べ物を飲み込めなくなるそう。

そう言えば、ばあちゃんが弱ってきた時、
よく好んで食べたのはゼリーやアイス、果汁など、
飲み込みやすいものばかりだった。

昔は魚を毎日食べていたのに。
すごく早食いで、一気にかき込む感じで、
食べたいのになかなか食べれないことが
辛かったんだと思う。

このような咀嚼や飲み込みが困難な状態
=嚥下障害があると、
口や胃の中の細菌の混じった唾液や食物が
気管へ入ってしまうことがある。

これが誤嚥性肺炎の原因だ。
高齢者にはけっこう多いらしい。

対策としては、

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posted by ようちゃん at 10:00 | Comment(6) | TrackBack(0) | 疾病

2006年08月18日

お盆の夜の夢


再びお盆の時の話。
これは先日、ご先祖様を
お墓に迎えに行った日の夜のことだが、
不思議な夢を見た。

歩けていた時のきちんと服を着た
ばあちゃんといる。
多分、一日ばあちゃんに付合っていたのだが、
覚えているのは、玄関で
靴を脱ぎ上がるのを手伝っているところ。

私が何か分からないけど、
「いけた?」とか聞く。
するとばあちゃんは、
「ばあちゃん、頑張ったけどあかんかったわ…」
寂しそうな声で言った。

その瞬間、私は夢と現実の間で目を覚まし、
半分寝たような心地の中、
声を抑えて泣いていた。

ばあちゃんは頑張って生きているだけで、
お金の面で家計を助けられると思っていて、
実際そうだったので、それがとても心残り
だったのだと思う。

でもばあちゃん、私も頑張るから。
ばあちゃんはもう十分頑張ったよ。
今はゆっくり休んでよ。
こっちのことは心配せんでいいからさ。



posted by ようちゃん at 20:10 | Comment(4) | TrackBack(0) | 思い

2006年08月16日

介護でも付きっきりというわけには…


もうお盆も終わり。

ばあちゃんのことでどたばたした数ヶ月だったが、
お盆に入って、ふと思い出した。

去年のばあちゃんは、おりょうぐ、
だんご、なす、飾り、提灯など全部一人で用意して、
いつものように、精進料理を食べていた。

「今日もご飯いらんの?」
「うん。こっちで作るけんな」

毎年同じような会話だった。

そっからもうだんだん弱ってきた。
何をするにも足元がおぼつかない。
冬に明け方お風呂で震え事件で入院してからは
さらにひどくなった。

本人は、歩きたいので何とかトイレまで
行こうとするのだが、

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posted by ようちゃん at 14:53 | Comment(3) | TrackBack(0) | 介護の問題

2006年08月14日

グループホーム、うちのじいちゃんなら…

施設に入れると寂しい思いをさせるかも
しれないからできれば避けたい。

でも、在宅でずっと介護し続けるのも無理だ。

もしかしたら、グループホームなら
いいかもしれない。

認知症の人しか入所できないけど、
少人数で家庭的な雰囲気が特徴。

介護職員と入所者との共同生活で、
それぞれ役割もできるということで
認知症の進行を抑えられるという点が
注目されているようだ。

母の父である祖父は、とてもひょうきん。
近くにあるグループホームのことを、
「あそこはぼけな入れんのんぞ〜
でもじいちゃんだったら入れるかも分からん」
と言っている(笑)

しかし、必ずしもよいグループホーム
ばかりとは限らない。
衛生面、医師や看護師はいるのか、
一日のスケジュールは、など、
家庭的である反面、かなり閉じた施設
でもあるので、
施設選びは慎重に行いたい。

そして、どんな施設もそうだが、
介護職員の質は必ずチェックしたい。



posted by ようちゃん at 18:15 | Comment(24) | TrackBack(14) | 施設

2006年08月12日

転倒予防

介護予防の中に、転倒予防という項目がある。

ばあちゃんの生前、むくみ具合を見るために
いつも布団をめくって足を見ていた。

その時気がついたのが、
貧弱な足の指をしているな、ということ。

親指と小指が中心に向かって傾いている。
いわゆる外反母趾に内反小趾というやつ。

これでは、
転倒しやすくなってしまうのも分かる。
足の健康というのは、思った以上に
体に影響があるのだ。

介護の現場でも、足のマッサージをしたり、
爪を整えたりすることなどがフットケアとして
行われていたりする。

足のケアだけで足腰の痛みが治ったり、
歩けるようになったりするケースもあるそう。

介護者になった時、専門的なところまでいかなくても
少し知識があるだけでも役に立つと思う。



posted by ようちゃん at 23:04 | Comment(3) | TrackBack(0) | 介護サービス

2006年08月10日

排泄介護

ばあちゃんは寝たきりになってからおむつだった。

急性期の病院→その後家で介護

という形だったので、介護認定を受けていたが
私たちには知識も何もなく、家でしばらくして
立てなくなったからおむつという感じだった。

その排泄介護が一番自宅では難しいところだ。

おむつの選び方から、ケアの仕方、
じょくそうのチェックなど。
おむつでなくたって、ポータブルトイレの時は
立たせて、座らせるのにも力と神経を使うし、
だいぶ長いこと経っても出ていないということがあった。

最近では介護施設等が、在宅介護をしている人を対象に
介護教室を開いているそうだ。

素人では分からないところも、一人で悩まずに
専門家に教えてもらえるのはとてもいいことだと思う。

おむつをするのは誰だって嫌だし、
人間の尊厳に関わることでもあるので、
排泄介護について考えるのは大切なことだと思う。


排泄介護に関して参考になるサイト:
介護と上手に付き合うために



posted by ようちゃん at 19:19 | Comment(2) | TrackBack(3) | 介護の問題

2006年08月08日

介護する人のケア

介護というと、”介護される人”ばかり
問題にしがちだが、
負担からすると、”介護する人”の方が日々
相当心身ともにすり減らす生活をしていると思う。

欧米などでは、介護をする人のケアは
進んでいると聞いた気がするが
日本ではまだまだなようだ。

その証拠に、つい最近も
介護している子が、親を殺すなどといった
悲惨な事件が起きている。

現在の所、介護保険は”介護される人”の
ための用途にしか使えないことも問題だ。

これに対し、個人でできる対策としては、
・息抜きをする時間を作る
・一人で背負わないで、人に頼れるところは頼る
・同じ在宅介護をしている仲間の集まりに参加する

などといったことが考えられる。

特に認知症の高齢者介護は、
一人で行うと息が詰まってくるような感覚になる。
介護される人への愛を失わないために、
介護者にも”逃げ場”が必要だ。



posted by ようちゃん at 22:00 | Comment(5) | TrackBack(1) | 介護の問題

2006年08月06日

学習療法

私の住む県で、認知症改善・予防のため
学習療法というのが導入されているそうだ。

学習療法の詳細は、
文字の読み書きや簡単な計算をすることで
脳を活性化することで、
認知症の改善や予防を目指すというもの。


これを最初に取り入れた通所介護施設
導入後三ヶ月の脳機能検査をしたところ、
認知症の傾向がある高齢者に改善の兆候が
みられたという。

全国の介護・医療施設で導入されているそう。

これは、頭の回転というだけではなくて、
情緒的な面でも効果を上げているのだとか。


私はばあちゃんの経験から、計算能力等は
あまり関係ないんじゃないかと思っていたが、
初期の認知症なら効果が期待できるのかな?と思った。

毎日少しずつでも普段の生活ではない
刺激を与えていくことが
認知症予防につながるのだろう。



posted by ようちゃん at 23:48 | Comment(0) | TrackBack(2) | 認知症

2006年08月04日

介護予防教室

高齢者のコミュニティ、居場所といえばどこだろうか?

病院、習い事、近所の集まり、昔からの仲間、
などだろうか。

元気な人は、旅行などに行ったりするかもしれない。

私が思うのは、リタイアした後
どれだけ早く自分の満足できる生活スタイルを作り上げるか。
それが、認知症になったり、孤独感を感じたりしない
秘訣ではないかと思う。

私のばあちゃんは、多少元気な時は、普段は家の中、
後はお日様を追っかけて洗濯物を移動させたり、
テレビを見たり、園芸をしたり。

ときどきは趣味の習い事に行っていた。

そして、体が動かなくなると徐々に家だけに。


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posted by ようちゃん at 18:23 | Comment(4) | TrackBack(0) | 高齢社会

2006年08月02日

心は年を取らないでいたい。

体に負けず 心だけでも若く

常に夢もち 上向き進む



最近、介護タクシーが増えてきている。
民間の老人ホームの送迎車も見ない日はないくらい。

でも、ホントに元気で幸せな高齢者って
増えてるんだろうか?


若い時に何か犠牲にして、歯くいしばって
頑張ってきた人こそ、
これからは自分のためだ〜って時なのにな。


もうちょっと無責任な高齢者
「もう〜、じいちゃんたらいつの間にか海外行っちゃって〜」
なんてことが増えてくれば、
社会ももっと変わっていくのにな。



posted by ようちゃん at 19:13 | Comment(3) | TrackBack(0) | 高齢社会

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